入野賞

若い作曲家のための国際作曲コンクール

第36回入野賞(室内楽部門)2015、選考結果

Irino Prize Winners

Mr.Sakata
作曲家 坂田 直樹 (日本、1981年生、パリ在住)
受賞作品 フルート、クラリネット、サックス、アコーディオン、ハープ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのための「Fossiles de Lumière」
演奏時間 13分
作曲家 ラファエル・ナシフ (ブラジル、1984年生、 オーストリア在住)  
受賞作品 oboeとcontrabasson, contrabass, tubaからなる低音楽器のトリオのための「musica d’incanto」
演奏時間 18分20秒
 <略歴:坂田直樹>
坂田は高校時代に音楽に興味を持つようになり、ロックやテクノなどの体験を経て、活動の場を現代音楽へと移す。
2007年に愛知県立芸術大学音楽部作曲科の寺井尚行氏のクラスを首席で卒業、桑原賞を得る。同年渡仏しパリ・エコール・ノルマル音楽院でエディット・ルジェ氏に師事。主席で高等ディプロマを取得しSACEM賞受賞。2008年より、パリ国立高等音楽舞踊院のステファノ・ジェルヴァゾーニ氏のクラスに入学.在学時に審査員満場一致のトレ・ビアンと祝福付の成績を収め、2012年度修了。2013年より同音楽院のクロード・ルドゥ氏のクラスに在籍。現在IRCAM研修制度 Iに在籍しレクトー・パラ氏に師事。これまでに作品は国内外の音楽祭や企画で発表されており、FestivalMATA(アメリカ、2016予定)、Festival Musica(フランス、2012)、武生国際音楽祭(2011)、秋吉台の夏(2008,2009)等に参加。ローム音楽財団奨学生2010-2011).第80回日本音楽コンクール入選(2011)、2011年度武生作曲賞入選。これまでにアルベルト・ポサダス、カイヤ・サーリアホ、ハインツ・ホリガー、ブライアン・ファニホウ,ヘルムート・ラッヘンマン、川島素晴、北爪道夫、夏田昌和、望月京、山本裕之、湯浅譲二各氏のレッスンを受講。<略歴:ラファエル・ナシフ>
ナシフは1984年7月19日にJuiz de Faro-Brazilで生まれる。ブラジルの作曲家はヨーロッパに属しており、彼はCataguasesで育ち15歳で自作によるピアノリサイタルを開催した。10代でAlmeida PradoとMarlos Nobreに作曲の個人レッスンを受ける。2006年シュトゥットガルト芸術大学でCasper Johannes Walterのクラスで作曲を学び修士号を取得する(2009-12)。またOliver Schneller とMarco Stroppaのソノロジーのセミナーにも参加する。2014年に同芸大で最高度の”Konzertexmen”を与えられた。他にも種々なマスタークラスに参加した。
彼の作品は世界中で演奏されCD化されており、また、多くの賞を受賞し、委嘱も受けている。Minas Geraisのフィルハーモニーオーケストラ,CordaNovaギター 四重奏団、ensemble cross. art、SWR-Vokalensemble、ドイツに於いての2013年のSWR=ドナウエッシンゲン音楽の日の”karl=Sczuka=Foerderpreis”の受賞など。2014年、BW=Kunststifung とベルリン芸術大学から奨学金を得る。2015年3月にベルリン芸術大学のKulturpreis−Berin(音楽)を受賞。
彼は、作曲家、演奏家(ピアノ等)、キュレーター,コンサートの企画/主催等、広い分野で活躍しており、様々な音楽家と共に、滞在したあらゆる場所で多くのコンサートを企画し参加している。現代音楽シリーズ ”eu gostaria de ouvir” (Belo Horizonte, 2008-12) など。また、様々なことに興味を持っており、実験的アート、哲学、瞑想、ヨーガの呼吸法等々が彼の最近の作品に中で影響を与えている。
-The Result of the 36th IRINO PRIZE for Chamber Music, 2015-
第36回入野賞審査委員会は、2015年9月23日、JML音楽研究所にて開催されました。

第34回選考委員:湯浅譲二、松平頼暁、田中聰、莱孝之、 たかの舞俐(委員長)、三輪眞弘、鈴木治行

応募作品:84作品(23カ国)

賞金:20万円 (上記2名の受賞者により分割)


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